希望に溢れた都会の光り輝く夜から
遠く離れたところで一人孤独に輝いている月が
真っ暗なところに一人ぼっちでいる君だとしたら
うっすらとしたひとすじの雲に存在をさえぎられただけで
今夜はもうそこにいることなんて誰にも分からなくなるだろう。

夜は長い。
全身を包み込む焦りを抑えながら、
すこしずつ、やっとの思いで動いても
僕たちのつながりを拒絶するのが趣味の雲を
一体どう説得するつもりなんだい?
たとえ昼間の曇り空みたいな人間がいたところで、
うっすらと輝く夜空に月が歩いていることなんて
彼は思いもしないのだから。

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By GloomyWind 2003/3/27
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